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| 小高い丘の桜越しに畑に沿って咲く、黄色い蒲公英 時折 散る花びらを浴びて 車椅子の老婆が孫?だと思われるお嬢さんと楽し そうに身を置いていた。穏やかな時間が静かに流れていく。 まだ自分には計り知れない先の時間を、ふと思ってみたりした。 いつかきっと迎えるだろう そんな時を自分はどんな人に囲まれ どんな気持ち で 桜を眺めるのだろう、と。 |
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| 松本市街地の、ある公園の池にて 以前の職場の方と退職してからの写真を基にした おつきあいが縁あって 始まり ご一緒した。部屋からすぐ近くにこんな場所があることを 知らずにいた 比較的 人もまばらで写真を撮るには有難い場所だった。 餌を求めて鴨が寄ってくる。薄曇りの陽の射さない寒い一日だったが ゆったりした一時を過ごすことができた。 |
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| Photoに載せたものとは絞りや補正値を変えて撮ったスナップ 青空を背景に撮りたかったけれど 自然には叶わない。 今年の桜は これで終了となりそうだ・・ この地の桜は本当に一瞬の短い命だ |
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| 生活が180度変わってしまう為に、家に殆どいられない。何がピアにとって幸せ なのか・・ 相談し自分でも悩んだ結果 遠く離れた家族のもとへ彼女は帰る事 に・・。彼女の荷物を積み神奈川へと一時帰宅した日、近所の方から花桃の枝と 苗木を頂いた。大切に持ち帰った枝は部屋で今も散ることなく咲いている。 蕾も順調に開いて 命の強さを教えてくれる。 夜明前、私は娘に抱かれて眠るピアに会わずにそっと家を出た。 泣きそうなのを堪え、そっとそっと港の街を後にした。 車にはフェレ達が3頭、ぐっすり眠っている。少し婆ちゃんなゆっこ達を心配した が、ケージに取り付けたハウスを気に入ったらしく揺られるその中で、 ゆっこちゃんとチビはまぁるく抱き合ってぐっすり眠っている。 ヒマは相変わらず元気で、慣れている事もありたまに起きてきては、出してと 騒いだりしている。運転してるから後でね、そう話しかけながら重い気持ちで 長野のまだ春訪れぬ部屋へと戻った。 二日後、家族から写メールが送られてきた。 数枚にわたる写真のピアは心なしか笑っているように見えた。 大事にされているのが見て取れた。私を恨んでいても仕方ない。 彼女がこんな私を信じなくなってしまってもそれでも 今の彼女が寂しがる事 なく誰かの温もりがちゃんとそこに現実に寄り添っていればそれが一番なのだと 思う。だから暫く現実的にも時間をやりくりして神奈川へ行く事も無理なのだし ピアに会ってはいけない気がした。 私を忘れてしまうくらいが、今の彼女にとって幸せなのだろうと・・・・ あの日の記憶は部屋に春を匂わせる あの日の花桃の枝だけになった。 |
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| 肉体的にも心理的にも慣れる慣れるまでどのくらい時間がかかるか分からない それが始まる直前に 当分来られないだろうと 隠れ家の蕎麦屋さんに行って きた。小雪舞う寒い日だった。ピアを連れていったあの日には 遠く湘南ではもう 桜が咲き誇っていたのに。 平日の店にはお客さんはまだ一人もなく私一人だった。 よう来たね、おばちゃんの柔らかで純朴な笑顔が迎えてくれ、少し心が和らぐ。 ひっそりとした座敷に自分で座布団と茶を用意して好きな席に座る。 ぼっとしているとおばちゃんが 庭に福寿草が盛りだと教えてくれた。 目を凝らすと畑の斜面を一面に黄色い花が絨毯のように広がっている。 寒いからとすぐそばにストーブを持ってきてくれたおばちゃんと少し話しながら 春の訪れの黄色い花を見ていた。 |
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| 車幅ぎりぎりの狭い短い橋を渡って店にたどり着く。寒くても冷たい蕎麦と最後 の暖かい蕎麦湯だけは 食欲がなくても喉を通るから不思議だ。 体が生き返る気がする。注文するものは必ず蕎麦一枚で 何も言わなくても おばちゃんは蕎麦を茹でて出してきてくれる。 水煙をあげながら流れる小曽部の川を ついこの間まではピアを連れて歩いた 光景が蘇る。 今にも川にダイブしそうに覗き込む彼女がいた。鮮やかに。 |
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| 蕎麦を食べ終え 畑に入らせてもらった。 日暮れ間近で、雪の舞い始めた空は暗く 花は徐々に閉じ始めていた。 畑の土に膝をつき、数枚をカメラに納める。 この次 訪れる事ができるのはいつのことだろう。 そのころにはたくさんの花がまた咲き競っていることだろう。 |
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| 塩嶺の見晴台にて。すぐ後ろには熊の看板がある。だから一人でここで車から 降りて歩き回ることはあまりしない。 昨年の秋に実ったであろう実を見上げていた。 雪に落ちもせず残った実だ。リスが素早く駆け上がり 実を食べているようだった 厳しい雪の季節 こうして残った実は動物の命を繋いでいたのだろう |
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| 暮れる前の陽が湖を照らす。波のない静かな湖面は鈍く 光っていた。 |
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| 白樺の幹の窓から まだ眠る木々を覗く。芽吹きの季節はまだもう少し先だ。 |
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| ピアと離れる前、最後に一緒に歩いた林だ。木漏れ日が眩しかった。彼女は 落ちている木の実に、夢中だった。何かを口にしたようだったので 呼ぶと 振り向いた彼女は口に 栗の実をくわえていた。歩く速度は年老いてこの私より 数歩遅く、先に歩く私が何かに躓きそうになり振り向くと、落ちたおおきな枝に 彼女のリードがひっかかり 大きなお土産となって藻掻いている彼女がいた。 ごめんねと笑いながら枝を外す。彼女の体長の何倍もある大きな枝を。 疲れたようだったので抱き上げて暫く歩いた。 重さをまだこの腕が覚えている。 |
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| 秋の名残がいたるところにこうして残っていた。見ると殆どが虫食いだった。 だから食べられずに残っていたのだろう。 ピアにはこれが魅惑でどうしようもなかったようだった。 |
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| 諏訪湖畔にて。 残るもの、旅立つもの、白鳥はもう既に旅立った後らしい。 疲れた足を初めてここの足湯で癒した その日の写真。 |
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| ベンチに残して少し離れると 彼女は飛び降りるのに着地地点を点検している ようだった。可哀想なのですぐに戻る。一緒にでかけて最後に撮る写真になって しまうのか 時間が彼女が許すなら、きっとまた戻りたいと 思ってみるけれど それはヒト側の勝手な思いかもしれない・・・ |
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